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2108号 すべてを効率化する必要はない


■仕事の効率化、ということがよくいわれます。

 たしかに、効率化は大事なこと。
 しかし、天の邪鬼(あまのじゃく)な私は、

 「必ずしもすべてを効率化しなくてもいいのでは」

 とおもっています。


■他者(たとえばお客様)に価値を提供しなければ
 いけないジャンルにおいては効率化をどんどん
 はかっていかなければならないと思っていますが、

 それ以外は、無用の用といいましょうか、
 無駄の効用というべきか、

 「無駄が無駄でなくなる」

 ことがあるんじゃないか、と考えているのです。


■私の例でたいへん恐縮なのですが、
 私のこれまでの人生のなかで、いったい何が
 役に立ったかというと、

 まさにその「無駄の効用」が非常に大きかったように
 おもいます。


■いまこうして文章を書き、みなさんにお届けして、 
 そこから派生するビジネスでご飯を食べさせて
 いただいているわけですが、

 私はこれまでの人生において、仕事に関する本よりも、
 エッセイ、小説をはじめとする、仕事関係以外の本を
 比率としては圧倒的にたくさん読んできました。

 つまり全体のボリュームからいうと
 ビジネス書はたいして読んではいないのです。

 その比率が増えてきたのはせいぜい社会人に
 入ってからのこと。


■もちろん一時期、
 仕事に関する本のほうが、それ以外の本よりも多かった
 ということはありました。

 しかしさらに昔は、仕事に関する本より、
 それ以外の本を読んでいることのほうが多く、

 (その後、一時のビジネス書狂いの時期を経て)

 いまは再び、仕事に「まったく」関係ない本を
 読んでいることのほうが圧倒的に多いのです。


■先日もいいましたが、それは「好きで読んでいる」のであって、
 成功するために仕事関係の本を読むべきだ、
 ○○という本を読むべきだといわれても、

 私にとってはたとえば歴史小説やエッセイや自伝なんかを
 読んでいたほうが面白いのですから仕方ありません。

 仕事に関係のない本で面白い本がたくさんあるから
 私はそれを読んでいるのです。


■ビジネスの効率だけを追い求めるのであれば、
 仕事に関係のある本だけを読めばいいのかもしれませんが、

 私の人生だし、誰に迷惑かけるわけでもないので
 勝手気ままにやろうかと。


■これはあくまで私のことなのですが、
 先日ご紹介しましたように


 「読書は楽しくするものであって、無理にするものではない」


 と阿刀田高さんも言っています。

 仕事に直接関係のある本だけを読んでいればいいという
 ところには既に全く快感、快楽をおぼえなくなってきて、

 ほかのものを再び読みたくなってきたから
 自分の欲求に素直になって、読みたいものを読んでいる
 のです。

 これが自然体でいいと思っているのです。


■大学に通っているのも同じ。

 世界の文明史なんかを学んだり、
 来月、ケニアとエジプトに行くのですが、

 こうして今やっている勉強や海外視察が
 今の商売や売上げとすぐに結びつくことなど、

 おそらくは「まったく」あり得ないでしょう。


■しかし、それでいいのと思っています。

 いかにも壮大な、こんな非効率なことが、
 結果として「無用の用」を生みだしてくれる。


 【 なんの脈絡もないような読書(あるいは学習、体験)が、

            地下水脈でつながっているかのごとく、

                    いずれ統合されてくる 】


 ということが、
 経験則ですでに分かっているからです。

 この話は、もうしばらく続けたいとおもいます。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】                ■私はいま、文章を書き、そこから派生するビジネスで         ご飯を食べさせてもらっているけれども、              これまでに読んできた本は、仕事に関する本よりも          それ以外のものが圧倒的に多い。                 ■仕事に関する本がもちろん役に立っているが、なんの         関係もないように思われるジャンルの本を読んできた         ことが大いに役立っていると考える。               ■仕事の効率化ということがよくいわれるが、必ずしも         すべてを効率化しなくていい、というより行き過ぎるのは       かえって悪影響を及ぼすこともあるのではないか。      

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