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1942号 雪崩現象を天の邪鬼に眺める


■じつは昔から私が興味深く眺めてきた現象があります。

 今日はその話にお付き合いください。


■いきなり、唐突な話から始まりましたが、
 私には、これまで、ずっと興味を持って見つづけてきた
 現象があるのです。


 それは、


 「いま、○○という商売が儲かっている」

 (だからわたしもその商売に参入しよう)


 「いま、△△という本が売れている」

 (だからわたしもその本を読んで後れを取らないようにしよう)


 「いま、□□という人物が熱いらしい」

 (だからわたしもその人のところにいって教えを請おう)


 「いま、☆☆という銘柄が熱いらしい」

 (だからわたしもその株式を早速購入しよう)


 「いま、××のエリアの不動産が熱いらしい」

 (だからわたしもそのエリアの不動産を早速購入しよう)


 といったように、自分の頭で判断するのではなく、
 全体の動きに、あたかも海中に浮遊するクラゲのように従い、


 先頭集団があっちにいったら自分もあちらに、

 しばらくしてまた、

 先頭集団がこっちにいったから自分もこちらに、


 そんな雪崩現象とも、付和雷同的ともいうべき出来事が
 リアル世界、ネット世界のいずれにかかわらず、
 たくさん見受けられる、というもの。


 ※上記の例だけでなく、一般的なビジネスから政治に至るまで
  いろんなところでこの現象を見つけることができますね。


■そしてその一群が大盛り上がりに盛り上がり、
 ピークを迎えたと見えた、まさにその瞬間に、
 その一群もろとも、すべてが崩落してしまう。

 そしてこれらの現象について、かなりの確率でまさに
 「ワン・パターン」で繰り返されることに同意される方も
 多いでしょう。


■10数年前、そして今回の株式バブル、土地バブルの
 崩壊も然り、

 10年ほど前のたまごっち競争曲、

 すなわち、稀少なたまごっち高価に購入して
 オークション等で転売しようとしていた人たちが
 急激な価格下落の末、たくさんの在庫を抱えて、大損しました、

 とか、

 さまざまな投資関連の話とか、ビジネス関連の話とかに
 せよ、

 枚挙に暇がありません。


■じつは私は昔からこれら一連の出来事を比較的注意深く
 眺めていたのですが、

 これを見ていて不思議で不思議で仕方ありませんでした。


 なぜなら、その流れに従って「勝てる」のは
 ごく一部の先頭集団の人だけ。

 先行者利益はすでに先を行った目端の効く人が
 既に全部刈り取ってしまっていて、

 あとを行った人たちは、せいぜいペンペン草しか
 刈り取れません。あるいは、ペンペン草も生えていないと
 いうこともよくあります。


 なのにそれが見えているのか、見えていないのか、
 残りわずかなペンペン草を刈るために、

 あとからあとから次々に新規参入者が入っていくのです。


 あたかも「ハーメルンの笛吹男」の、例の話の相似形に
 見えてしまいます。


■ブームやムードを「気にして、気にせず」、
 という姿勢は情報氾濫の時代だからこそ、重要。


 トレンドを掴んでおくために
 ブームやムードを知っておくことは必要ですが、

 自分の思考と身体ごと、ブームやムードに流されて
 しまっては、客観的な視点で物事を判断できなくなって
 しまいます。


■だいぶ昔の話ですが、

 メディア・リテラシーについてかなり徹底して勉強した
 時期があって、


 (これまでそういった勉強をされたことのない方は、

  http://tinyurl.com/7rdc8d

  このあたりの本、最低、数冊でも読んでおかれると
  いいでしょう。

  世の中について、これまでとは異なった見方ができるように
  なるとおもいます。

  一定レベル以上のメディアリテラシーは今の時代、
  絶対に身につけておくべき必須の能力だと考えています)


 ブームの一端にメディアが絡んでいることに
 間違いないことはわかっていました。


■そんな勉強をしていたこともあり、

 10数年前から、なにか大きなブームとか
 が起きるたびに、その推移を注視してきて、

 そこから導き出された教訓として、
 飽きもせず、同じパターンで繰り返される
 同種の現象を目にしたとき、


 わたしは常に


 「いや、ちょっと待てよ」

 「この裏側で何が起きているのか」

 「誰がこのブームで儲けているの?」

 「誰がどんな意図でこれを仕掛けているの?」

 「今から入って後発なのであれば、自分はどこを
  攻めればよいのか」

 「この熱気、あるいは陶酔感のあとに何が起こるのか」

 「この熱気、あるいは陶酔感の及んでいない、
  次に来るブームは一体どこにあるのだろう」


 といったことを考えるようになりました。


■天の邪鬼に盲点を探す視点や反対側から物事を見る習慣は
 自分の身を守るためにも絶対に必須であろうと
 考えるようになったのです。


 (ちなみにこの現象に触れたとき、

  「この出来事に逆張りするには?」

  と唱えつづけるといいです)


■場合によって、ブームやムードに多少乗っかってもいい。
 自らも少し陶酔してもいいでしょう。

 乗っからないと、陶酔しないと、
 世の中でなにが起きているかを感覚的に掴むことが
 できないから。


 しかしながら、


 【 乗っかっている自分、陶酔している自分を、

                  覚醒した自分が冷徹に眺めている 】


 そんな立場の第二の自分を常に保持しておかなければ
 流れに身を任せて致命傷を負ったり、

 常に金魚の糞のごとく、先頭の後にくっついて、
 多大なリスクと引き換えに、わずかなおこぼれに預かるのみ、

 という流れで終始してしまう可能性が極めて高いのでは
 ないか、

 そんな風に見ています。


■合わせて、そんなことならば、商売するにせよ、
 個人としてのポジションを取りにいくとしても、

 もっと違うところで展開したほうが
 はるかに合理的、効率的なのに、

 なんてついつい(わたしは)考えてしまいます。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■人間の習性として「雪崩現象」とでも呼ぶべき現象が    定期的に引き起こされるものだ。   ■これから情報流通の速度が速くなるにつれ、ますます    こういった現象は頻繁に見受けられることとなるだろう。   ■しかしながら、これらの現象における勝者は先行した    一部の人間だけであり(先行者すら、逃げるタイミングを    失して、大損害を蒙ることも往々にしてある)、    ピークを迎えたと見えた、まさにその瞬間に、すべてが    崩落してしまう、という現象を繰り返し私たちは目の当たりに    してきたことだ。   ■そのような現象に遭遇したときの心構えとして、    「ちょっと待て」「立ち止まれ」「この出来事の裏側は?」    等、自分をその現象に没入させず、客観視できるところまで    待避させて、冷静に出来事を捉えてみるべきであろう。   ■そのように心がけることで致命傷を負う確率を飛躍的に    低減させることができるとともに、それ以外のところを    あえて狙って商売を始める、ポジションを取りに行く、という    逆張りの戦略を考えるためのヒントにもなるのだ。

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