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1872号 効率化の危険なワナ


■数日前より

 「読書法シリーズ」

 が連載状態となっていますが、思いのほか、
 お送りいただく感想や質問が多いので、今日も続けます。

 もう少しだけお付き合いください。


■昨日のメルマガでは、


 「すぐに(仕事で)結果を出すのに役立つのがビジネス書。

  それ以外の本を読みたいとおもっても、
  これだけ成果を求められる時代の中で生きていると、

  小説とか読んでいても罪悪感すら湧いてくる。

  どのように考えればよいか」


 そんなご質問に対してのお答えをいたしました。


■この質問に対して

 「無用の用」

 という言葉を用いて、私なりの考えをお伝えしましたが、

 今日は少しこのことについて補足したいとおもいます。


■よく、いろんなメディアで

 ビジネスパーソンたるもの、

 「インプット/アウトプットの比率を最大化せよ」

 といった論調を見かけることがあります。


■すなわち、

 インプットを100入れて、アウトプットを10しか
 出さないより、アウトプットを30、50、と高めていける人が
 能力の高い人、結果を残す人、

 ということがいわれます。


 当然のことながら、

 ビジネスパーソンが与えられた役割を最大限、
 果たそうとするならば、

 この比率を高めれば高める程、優秀な人材ということに
 なります。

 もちろん、わたしも仕事においてはこの比率を最大化する
 ことに常に腐心しているつもりです。


■しかしながら、

 わたしは100%、この論を肯定しているわけではなく、

 人生のすべてにおいて、この単一の方程式を
 当てはめてしまってもよいものなのか

 と常々、思ってきました。


■仕事において、生産性を高めるためにこの考え方は
 絶対に必要ですし、私も常に意識しています。

 しかしながら、

 人生全般において「あそび(=ゆとり)」の部分を
 切り捨ててしまって、

 ただ、


 【 今現在の仕事で成果を残せさえすればそれでいい 】


 という考えについては、

 果たして本当にそれでいいのだろうかと
 考えてしまうのです。


■「いま」だけをみて、動いていると、
 そのときはよくても、みんな同じ事

 (=ビジネスにおけるノウハウやハウツー、テクニック)

 のみに注力しているとするならば

 (とくに今の時代はかつてないくらいに強調されているように
  感じますが)


 結果として個人としてもっておくべき、
 広い視野や、差別化要因が消えてなくなってしまうように
 おもうのです。


■この広い視野とか差別化要因というのは


 個人における趣味とか嗜好とかセンスとか感性とか、

 考えていることとか、生きている方向性そのものとか、


 と言い換えてもいいかもしれません。


 「方法論」ではなく、「個人として向いている方向」こそが

 (結果として個人の)存在価値を高めてくれるもの、

 そんな風に考えているのです。


■もっと正確にいうと


 「個人として向いている方向」があって、

 そこに

 「さらに生産性を高めるための方法論」


 が掛け算されるることで価値を生み出される、

 といったほうがいいかもしれませんが。


■言葉を換えると、


 【 個人の差別化要因(=自分が自分らしく、結果を出せる分野) 】


 に対して、


 【 ノウハウ、ハウツー、テクニック 】


 というレバレッジをかけることで、

 自分らしい生き方で、ストレスもなく、愉しい人生が
 送れるようになるわけで、


 ビジネス書のみ読みましょう、
 結果だけにフォーカスしましょう、

 というのは、


 【 個人の差別化要因(=自分が自分らしく、結果を出せる分野 】


 を消し去り、


 【 ノウハウ、ハウツー、テクニック 】


 だけに注意を払いましょう、

 ということになるのでは、そんなふうに感じるのです。


■この延長線上においては、

 結果として人生とビジネスの両方においての衰退を
 余儀なくされるのではないかと危惧するのです。


■さて。

 ここまで書いておきながら、なのですが
 じつのところ、


 上記のこと(インプット/アウトプット比を最大化すること)

 を提唱されている方は、

 みなさん、ここまで書いてきたことを
 よく理解されているように見受けられます。


 自明だからこそ、著書などでは、
 あえて仕事の効率化の部分にフォーカスしたテーマに
 内容が寄るのかもしれません。


■しかしその前提がわからずに、
 うっかり誤読すると、

 説得力を持ち、力のある考え方だけに

 「人生すべてを効率化さえ、すればよい」

 そんなふうに思わせてしまうなにかがあるようです。


■しかし、

 「肝心かなめの、広い視野や差別化要因を持たず、

         効率化、合理化だけを図ればそれでいい」

 というのは本末顛倒であり、


 ほんとうは、

 ビジネス書以外の読書かもしれないし、
 いろんな体験、経験かもしれないし、
 映画やドラマ、演劇でもいいですし、

 そういうものに触れて、自分の将来ビジョンや趣味、嗜好、
 強みを見いだし、深掘りしていくことこそ、

 人生を豊かにするためのタネとなるべきものとなるのでは
 ないか、

 そんなことを本日は提唱したいとおもいます。


■本当はもう少し、うまく表現したいのですが
 今日はあまり時間もなく、適切な表現も出てきません。

 なんとか、お伝えしたい内容がうまく伝わっていればと
 おもっているのですが、、、


 ではまた明日!


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■個人としての差別化要因は「一見、ビジネスとは関係のない、    自分が没頭できるもの」から生まれてくることがある。   ■そこに対して効率化、合理化を行い、レバレッジをかける    ことで、楽しみながら仕事をして、結果も残せるようになる。   ■肝心の差別化要因を持たず、いたずらに効率化だけを    追い求めていても、強力な武器に振り回されるだけと    なる可能性があることを知るべきだ。

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