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1871号 用なきものに用がある


■私(鮒谷)の本の読み方について、この何日か
 書いてまいりましたが、今日も続けさせてください。


 じつは昨日、

 今回の読書についての連載(?)を読んでの
 ご質問をいただきました。


■質問の内容を要約すると


 「ビジネス書以外の本を読む必要性はわかりました。

  しかしながら、ビジネス書以外

  (すなわち結果が即、現れてこないような本)

  を読むことに罪悪感があるのです。


  今の時代、常にアウトプットを出すことが要求される中で、

  (たとえば)好きな作家の小説、エッセイ、興味を持った人の
  伝記などを読むことは無駄ではないか、との疑念が
  湧いてくるのです。

  これについてどのように考えたら良いでしょうか」


 そんな内容でした。


■正直に告白すると、

 私も同様のことをある時期、思ったことがあるので
 その心境はよくわかります。


 仕事上の成果に直結する勉強以外のことに
 取り組んでいると、なんとなく後ろめたい、

 これでいいのかな、


 というような感情が湧いてきたりしたものです。


■しかし現在、私の中ではこの問いについての答は明快で、
 一言でお伝えするなら、


 【 人生は100メートル走ではなく長距離レースである 】


 ということがはっきりと理解できたので、

 いまは、あまりに短期の成果、結果を求めすぎなくても
 いいと考えています。


 逆に自分が関心を持てる分野であれば、本業に支障を
 きたさない程度に、

 どんどん深掘りしていけばいいとさえ思っています。


■すなわち、


 「実益と直結しない本を読むという行為」

 (=インプットが必ずしも明確なリターンを
   もたらしてくれることが約束されていない行為)


 について、


 「無用の用」ではありませんが、

 「用なきと思えるものに(結果として)用がある」


 というスタンスで、これを肯定しているのです。


■今の世の中を生きていくうえで、直接的に必要ない


 (だから、

  伝記など読まなくても生きていけるし、
  小説なんか読んでるとビジネスに後れを取ってしまう)


 と切り捨てるのではなく、


 「結果を出すのに必要でないと思えるものにこそ、
  じつは大きな価値がある」


 と認識したほうがいいと考えています。


■そしてまた実際に自分の経験からも
 間違いなくそれでいいと断言できるのです。


 昨日の話の復習となりますが、


 【 巨木にたくさんの枝を茂らせ、その後に剪定する 】


 と書きました。


■まずは、

 一見、無用におもえる枝をどんどん育てていく。

 そうやって立派な枝がたくさん出てきた木から、
 立派な枝を残して剪定し、

 もっとも育てがいのある枝(?)を丁寧に育んで
 いくことで、

 その木は立派な枝を持った巨木となり、
 大いに衆目を集めることとなることでしょう。


■それを、まだ枝もまともに育っていない小さな木の
 段階から、

 「この枝を伸ばすんだ」

 と決め打ちしてしまって、他の枝を伸ばす試みを
 行わなければ、

 (気づかずに)それ以外の大きく伸びる可能性を
 未然に摘んでしまう可能性すらあるのです。


■ですから、

 まず自らの興味関心がどこにあり、どこまで深掘りしたい
 のかを掴めるところまでどんどん手を広げていけば
 いいのです。


 このプロセスが

 「罪悪感と共に」

 では、単なる時間の無駄遣いになってしまいます
 (娯楽にもなりません)が、


 「豊かな枝を育てるために」

 あるいは

 「(人間として)豊穣な土壌を育むために」

 みたいな感じで、

 興味の赴くままに本を渉猟されていくとよいのでは
 ないでしょうか。


■またこれは読書だけにとどまらず、

 新しい出逢い、体験、すべてにおいて、同様のことが
 言えるのではないかとおもっています。


 けっして短期的成果を求めることだけが
 読書(あるいは出逢い、体験)の目的ではありません。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■即効性が見込めないものに対して、時間を割くことが    罪悪感に感じられる人がある。   ■しかしながら、人生は短距離走ではなく、長距離マラソン    であるわけで、長期を見据えた可能性の広がりについて、    本業の障りとならない分には、積極的に、楽しんで、    取り組んでいくことに何の問題もない。   ■むしろ、この人生には、    「用なきと思えるものに(結果として)用がある」    ということも往々にしてあるものである。

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