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1868号 鮒谷流 読書術


■冒頭でも少し書きましたが、

 今日は、わたしが昔から実践していて

 「非常に効果がある」

 と感じている知的生産活動の実際(とくに読書法)について、
 ご紹介したいとおもいます。


 (もし、やってないよ、という方があれば
  ぜひ実行してみてください。

  脅威・驚愕の知的充実を図ることができるとともに、

  ある種の愉悦をも感じられることになるでしょう(後述))


■この読書法は、

 はるか昔、私がビジネス書とかまったく読まず、
 どっぷり小説にはまっていた頃、

 遠藤周作氏はじめ、幾人かの作家が同じように
 いわれているのを知って実行し始めたことですが、


 「この小説(本)が面白いとおもったら、
  時系列順にその著者の著作を過去から現在に向って
  たどっていく。

  さらに

  あわせてその著者が影響を受けてきた作家の本に
  手を広げていく」


 というものです。


■要は、

 その著者の


 【 縦軸(時系列で生きた足跡を追う) 】


 と


 【 横軸(影響を受けた人間関係や他の作家の著作) 】


 から、その人の頭の中や人生ををまるごと
 追体験しよう、

 そんな読書法なのです。


■私の記憶がたしかならば、彼らは、


 「そうすることでその作家の思考の変遷のプロセスを
  擬似的に体験することができるから」


 といった趣旨の、

 まことに理にかなったというか、腑に落ちる説明が
 なされており、

 以来、小説をよむときはもちろん、ビジネス書や
 専門書を読むときにも、

 そのような読み方を(時間の許す範囲でですが)
 極力するようにしています。


■じつはこの読書法


 (同一の著者の本を時系列順にたどり、

  かつ、

  影響を受けた作家やその著者の友人の本を並行的に
  読んでいくにあたって、

  まずそれらの本をそろえること)


 を実行しようとおもっても、以前はかなり大変でした。


■本屋さんに行っても、すべてを購入する資金的な余裕は
 ありませんでしたし、

 そもそも著者全ての本が本屋さんに揃っていることなども
 まずありません。


 そんなわけで学生時代であれば学校の図書館を
 活用できましたし、

 社会人になっても、自宅や職場近くの図書館をフルに
 活用したものでしたが、


 それでも全て揃っていることはよほど大きな図書館に
 でもいかない限りなかったし、

 また貸し出し冊数にも限りがあるから、
 図書館に行ったり来たりの時間のロスがあるのです。

 ただ、お金のない時分でしたから、
 多いに助かりはいたしました。


■しかし当時と比べると、今は本当にラクになりました。

 Amazonで、調べたい著者で検索かけると
 一発ですべての著作が出てきます。

 それを「大人の著者買い」(要はその著者の本を全て買う)
 を行って完了です。


 またその著者が影響を受けた作家や著作についても
 同じく著者名、書籍名で検索かければ、

 これも抽出から注文まで一気通貫です。


 また、

 以上のプロセスで押さえきれなかった

 (昔であったら知る人ぞ知る、であったはずの)

 関連図書についても、Amazonのほうで推奨してくる本の
 リストにだいたい出てくるので、

 それも「一括して大人買い」でおしまい。


■やってみるとわかるとおもいますが、

 そんなふうに感銘を受けた本についての
 関連図書、推薦図書をたぐってたぐって、どこどこまでも
 追いかけて読んでいく。

 これを繰り返すのは非常に学習効果の高い
 思考トレーニングとなります。


■ばらばらの本を100冊読むより、

 「同一著者の著作間」「著者の友人知人関係」

 のつながり(文脈)を重視して100冊読むほうが、

 おそらく5倍~10倍以上、記憶にも定着するし
 得るものが多いと断言できます


 だから何かの分野を学ぼうとおもったら
 つながり重視で

 「著者ごと」「ジャンルごと」

 一気呵成に攻めあげるのがよいのです。


■じつは昔はこれを作家、著者ごと、


 司馬遼太郎だったり、遠藤周作だったり、

 山口瞳だったり、池波正太郎だったり、

 阿刀田高だったり、吉川英治だったり、

 阿佐田哲也だったり、菊池寛だったり、

 筒井康隆だったり、星新一だったり、

 新井素子だったり、氷室冴子だったり、

 夏目漱石だったり、早坂茂三だったり、

 会田雄次であったり、小室直樹であったり、

 有吉佐和子だったり、城山三郎だったり、

 田辺聖子だったり、志賀直哉だったり、

 立花隆だったり、安部公房だったり、

 芥川龍之介だったり、新田次郎だったり、

 阿川弘之だったり、井上靖だったり、

 江戸川乱歩だったり、中村天風だったり、

 安岡正篤だったり、児島襄だったり、


 スタンダールだったり、サガンだったり、

 パール・バックだったり、デュマだったり、

 O・ヘンリーだったり、シェイクスピアだったり、

 オルコットだったり、ヘミングウェイだったり、

 ヘッセだったり、マーク・トウェインだったり

 シドニー・シェルダンだったり、スタインベックだったり、


 (ほとんど大阪の昔の家に置いてきて、今、手元にないのですが、
  思いつくまま列記、順序に意味はありません)


 で行っていたわけですが、

 ある時期からビジネス書著者についても
 これを行うようになりました。


■たとえば10冊、20冊、あるいはそれ以上、と著作を
 増やしていかれている方などは、

 一般的にはそれなりの実績を残し、継続させて
 こられているわけなので、

 これを過去から現在に向けてひもといていくと

 そうすると、その人の思考プロセスの変遷が
 手に取るように分かるようになります。


■そしてそのなかで、

 あ、この著者の生き方(年の取り方)はいい年の取り方
 されているなぁ

 なんておもったら、

 その人をロールモデルの一つとして記憶しておく。


■そして、

 またそんな風におもえた別の著者が現れたら同じく、

 その人もロールモデルの一つとして記憶しておく。


 その繰り返しで

 (ごく一部、コピーしようと思える方から、
  かなりの部分までコピーしたいなと思える人まで)

 目標とするロールモデルとなりうる人が
 5人、10人、あるいはそれ以上に増えてくるはずです。


■あとは、そこに自分の夢や目標なども加えて、
 自分仕様にカスタマイズしながら、

 それらの方がどのようにして目標を叶えていったのかを
 自分の将来とリンクさせてシミュレーションしていく
 わけです。


 このイメージを何度も繰り返すことはかなり強力に
 自分の将来を創り出すためのトレーニングにもなります。


■このとき重要なのが、

 「なぜこの人は昔、あんなことをいっていたのに、
  いまはこのように変わったんだろう」

 という行間

 (というか各著作の初版発行日の間の、まさにその時間に、
  思考の組み替えがどのように行われたのか)

 に興味を示すことです。

 「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」

 を繰り返すことでそれが見えてきたりするのです。


■昔は傲慢だったのが、謙虚になってたり(笑)

 人との交流を楽しんでいた人が、人との交流を
 避けるようになっていたり、

 とか。

 具体論から抽象論へ、実践から理論に入っていく人も
 あります。


 これらに触れ、

 自分なりに理由を考えながら、
 自分だったら、どういうプロセスを通って
 目的を叶えていくか、

 を何度も何度もシミュレーションするのです。


■それを繰り返すことで、そのシミュレーションに
 大きく外れない形で自分の人生を推移させられるように
 なるのです。


 わたしは小説を読んでいたときに、この愉しみを
 覚えましたが、

 いまは、

 ビジネス書の著者と自分の間にある、

 よりリアルに自身の人生に密着した知的洞察の
 愉悦も味わうことができるようになりました。


■そんなふうに、

 より自らに近いところで感じられる
 道楽、娯楽を持って毎日楽しい生活を送らせて
 いただいています。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■小説であれ、ビジネス書であれ、    その著者の作品の時系列順という縦軸、    友人知人・影響を受けた人の本という横軸、    この縦と横の軸で、つながりを意識して本を読んでいく    ことで、その著者の人生を丸ごと追体験することが    できるようになる。   ■このときに重要なのが、なぜ、時間とともに    この著者は「このようになったのか」を「なぜ、なぜ」    の疑問とともに、何度も反芻しながら考えること。   ■あわせてロールモデルとなりうる人を、複数人持ち、    追いかけ、自分の目標とすり合わせていきながら、    自らの将来のイメージすることは、強力な目標達成方法と    なりうるだろう。

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