毎日20万人が読んでいるビジネスコラム 平成進化論

日本最大級・毎日20万人が読んでいるビジネスメルマガ
「平成進化論」のバックナンバーをご紹介しています。

メールマガジン「見本」はこちら

1806号 モノやサービスを売る前に自分を売る


■わたしは学校を卒業したあと、
 生まれ育った街、大阪に戻りました。

 そんな私が社会人になりたての頃、
 ある中小企業の社長さんに出会いました。


■お客さんが感心するような価値ある提案もできなければ、
 豪快な押し出しとトークで顧客を虜にすることもない。

 土下座をしてでも買ってもらおう、というほど
 気合いと根性が入っているわけでもなければ、

 お愛想一つ、いえる可愛げがあるわけでもない、


 そんな

 「ダメダメ営業マン」

 だった私に、

 その社長さんは呆れるわけでもなく、
 バカにするわけでもなく、追い返すわけでもなく、


 なぜか、とても気をかけてくださり、

 「ふなちゃん、ふなちゃん」

 と、よく声をかけては、夜のミナミに飲みに連れて
 行ってくれたものです。


 (自称「ミナミの帝王」といわれていて、

  ミナミの飲み屋を網羅するくらい飲み歩いていた方でした)


■その社長さんが飲みながら、
 私にいつもいわれていたのが、


 【 モノやサービスを売る前に自分を売れ 】


 ということでした。


■あるときは近くの小料理屋でビールを飲みながら、

 あるときはミナミの、おねーちゃんのいる店で
 水割りを飲みながら、


 「ふなちゃんなあ、

  一生懸命がんばって商品の説明してくれるんは
  ええねんけど、

  それよりまず、自分がなにものかの存在になり、
  ひとかどの人間になって、

  そんな人間がいうんやったら、

  よっしゃ、その商品、こうて(買って)やろ、

  いうようにならなあかん。

  それが営業いうもんやで。

  時間かかるかもしれんけど、そこまで頑張りや」


 そんなことを教えてくれたものです。


■その頃はそんな話を聞きながら

 分かったような、分からないような顔をしながら
 曖昧に頷いていたような気もするのですが、

 なぜか、その言葉だけは頭の中にずっと残っておりました。

 しかし今はその社長さんの言われたことが
 よくわかります。


■現にいま、わたしがこうやってメールマガジンを
 配信しているのも、ひとえに、


 【 モノやサービスを売る前に自分を売れ 】


 の教えを忠実に実行するためであり、

 文章を通して、わたしが何者であるかの宣伝、販売を
 大勢の人に対して行っていることになります。


■結果として、自分の存在を売り込んだがゆえに、

 おまけ的な形で「モノやサービス」が売れていく様を
 毎日のように体験させていただけるように
 なったのです。


■考えてみれば、どういうわけか、

 社会人になりたての頃に出会った、この社長さんも
 そうですし、

 これまでの人生の中で、いろんなことを教えてくれる
 人生や経営の先輩に、

 ほんとうに恵まれてきたようにおもいます。


■じつは今回、たくさんの読者さんから「平成進化論」の
 ご感想をいただき、

 今日、ご紹介した社長さんのことを思い出しました。


 もし叶うなら、その社長さんに


 「社長に可愛がってもらい、いろいろ教えてもらった
  おかげで、

  多少なりとも周囲の人に貢献することもできるようになり、
  こんな嬉しいご感想もたくさんいただけるように
  なりました。

  あの頃よりは少しは成長したかもしれません」


 というご報告とお礼ををしたいものでした。


■しかし残念ながら、冒頭の社長さんは
 6年ほど前、交通事故でなくなられ、

 なんとかビジネスパーソンとして一人前になったと
 自分でも思えるようになったときには既にこの世になく、

 生前にご報告できなかったのが今でも悔やまれます。

 ダメダメだった私になぜか大変な好意を示し続けて
 くださったS社長には、本当に感謝しています。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■モノやサービスを売る前に自分を売るように努めよ。   ■自分がひとかどのものになり、「自分の存在」を    評価、尊重してしてもらえるようになれば、    あとは自動的に「モノやサービス」は売れていくものだ。

カテゴリ:



※現在、20万1602名が購読中。