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0425号 労働時間より労働の質と密度にフォーカスを当てる。


■よく総労働時間は何時間、とか出社日数は何日、とか、残業時間が何時間
 で、などなど【働いている時間】にフォーカスして会話されている、
 あるいは議論されている風景に出会います。


■しかし実は私は以前から、いぶかしく思っていました。

 はっきりいうと、

 「労働時間」などというものにフォーカスする(焦点をあてる)ことには
 意味がない、とまではいいませんが、危険が伴うものである、

 と思っているのです。

 プロフェッショナルなビジネスパーソンを目指そうとするならば。


■大体において、「労働時間」で語られているものは、イコール「拘束時間」
 で議論されていることが多いように思います。


■しかし「時間」に意識を払いすぎると、「労働の質」「労働密度」に焦点が
 合わなくなってくるのです。

 必要以上に「労働時間」について目を向けてしまうと、肝心要の生産性を
 高める源が何であるのかを忘れてしまう結果となってしまいます。


■本来、労働(ここでいう「労働」とは知的労働も精神的労働も肉体労働も
 すべて含みます)の成果物は、細分化すると


 【労働の質(影響度)×労働密度×労働時間=成果物】


 で現されるもの。


■労働の質というのは、その影響力の大きさによります。

 今取り組んでいる仕事が世界に対し、国家に対し、社会に対し、取引先に
 対し、自分の所属するコミュニティに対し、その他価値提供をする相手先に
 対して、どの程度の影響を与える仕事内容なのか、ということ。

 プロジェクトXで取り上げられるようなものの労働の質は社会に与える
 インパクトという観点からみると極めて高いクオリティの労働となる
 でしょう。


■加えて、その労働に対して、どのくらいの密度で働いているか。

 仕事に取り組んだと思ったら、30分たったらタバコを吸いに喫煙所へ。
 さらに1時間経ったと思ったら、今度はコーヒーを飲みながら同僚と
 談笑を。
 そしてゆっくりランチをとってから、喫茶店で一服。
 3時になったらお菓子を食べて、途中で手元にある雑誌をさらりと読んで
 みたりする。
 その合間にもたばこルームとコーヒーの自動販売機をいったりきたり。

 気がついたら5時半になっているから帰宅する。


■(これは極端かもしれませんが)こんなサイクルを繰り返していたら、
 仕事の密度ははなはだ薄いといわざるを得ないでしょう。

 こういう薄い密度で仕事をするのではなく、午前9時から12時、午後1時から
 6時なら6時、でわき目も振らずにびっしり仕事をしたら、おそらく上記の
 ようなスタイルで仕事をするときと比べて仕事の生産性は3倍、5倍、
 下手をしたら10倍変わってくるはずです。

 仕事を中断するのは、せっかく高速で発している車を一旦止めて、また一速
 から動かしはじめるようなものですから、ここでもさらに多大な無駄が発生
 しているのです。


■なので、

 ▼まずは今やっていることがどのくらいの付加価値を生み出しているもの
  なのか、まじめに考えてみる。(仕事の質)

 ▼そしてその価値の創造を最大化した上で、密度濃く働く。(仕事の密度)

 ▼さらに、それだけで満足できない場合に、労働の総量を膨らませる。
                            (仕事の時間)

 この順番の通りに行う必要があるのです。
 単純な「拘束時間」の量に囚われて、生み出す価値の質と密度を忘れてしまう
 ことが一番怖い。


■そうやって、自分のやっている仕事の質、密度、に意識してから初めて
 より大きな結果を残そうと思ったときに【労働時間】が問題となってくる
 のです。

 労働時間に焦点を当てすぎて、質と密度のことを考えることを忘れてしまう
 から、思考が矮小化してしまうのです。

 当然のことながら、生み出す結果も小さなものになってしまう。


■先に質と密度ありき。その後、さらに加速させるための労働時間。


 【労働の質(影響度)×労働密度×労働時間=成果物】


 この公式をどこか頭の片隅に入れておかれるとよいでしょう。


 【今日のピークパフォーマンス方程式】   ■「労働時間」に囚われないように。    「労働の質」「労働の密度」にこだわり、その上でさらに上    を目指すときに、「労働時間」が初めて問題となってくる。   ■逆説的にいうと、「質」「密度」が伴っていたら、労働時間    を十分の一、二十分の一にすることも充分に可能なのこと    なのである。   ■労働時間、にフォーカスを当てている議論は、「拘束時間」    についての議論である。20世紀型の、単純労働については    意味のある項目であるが、「知価革命」下の現代においては    労働時間の意味は低下している。   ■如何に上述の公式の掛け算の式を最適化最大化させるかに    思考を使ったほうがよい。(時間以外の項目で価値を創造    する努力を)

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